HOME入口へ近隣トピックス ≪ [2011/11/17] 自転車の交通マナー向上

自転車の交通マナー向上

近隣で始まっている嬉しい出来事、起こっている問題、記憶に残る現象など、きまぐれながらに取り上げてみるのも有益ではないかと思います。

いつから、自転車は危険で迷惑な存在になったのか

 2011年10月、警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、積極的に歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めたそうです。これは、東京都の統計ですが、発生した事故の三分の一が自転車に関連する事故で、自転車の危険性が明確になったという理由によるものです。きちんと取り締まって欲しいと思います。世の中に蔓延していた「自転車は何をやっても捕まらず、罰せられない」という風潮が良くないのだろうと思うからです。そして、教育機関も交通安全教育にまじめに取り組んで下さい。受験対策も結構ですが、まず、命を守ることを教える、これが最優先であることは自明の理です。それにしても、警察が指導せずとも、学校が教えずとも、他人への迷惑となる行為を区別できない、考えないという風潮が残念でなりません。

 自転車が大好きで、高校3年間に隣の市まで相当な距離を自転車で通ったのですが、ほとんど苦になりませんでした。ところが、今は、自転車を迷惑で危険なものと感じています。とても単純なことなのです。自転車に乗る時、多くの人々は交通ルールもエチケットもすっかり忘れているかのようです。

駅舎前  皆さんは、自転車って、道路のどこを走ることになっているのかについて、ご存知ですよね。でも、もしかしたら、知らない方が相当多いのではないかと感じることがあります。それは、正しい走り方をしているケースを余り見かけないからです。自転車は軽車両ですから、当然ですが、基本的に車道の左側を走ることになっています。更に当然ですが、道交法に違反した場合は罰せられます。

 でも、現実には、右側であろうと歩道であろうと、自由気ままに走り回っているのを余りにも多く見かけます。歩道を走って良いと記憶している方も多くいらっしゃることでしょう。これは、(1)道幅2メートル以上で「自転車通行可」の表示がある歩道に限られています。ただし、特例として、(2)老人と小学生までの歩道走行、(3)全年齢の危険回避のための歩道走行が認められていますが、特例なのであって、危険回避のためですから、徐行しなければなりません。

 信号機は守られているでしょうか。そもそも、歩行者用信号機を見て走っているケースが99.9%ですね。狡猾なケースになると、都合の良い時は車両として走り、その他の時は歩行者の顔をしているような気がします。

 『道交法なんてよく知らないし、まともに守ったら、むしろ危険だから・・・』、そんな声を聞いたことがあります。でも、それは本当でしょうか。確かに、道路の左側には不法駐車している車両が目立ち、それを避けようとすると、道路の中央寄りを走ることになって危険です。ただ、その場合は例の特例を利用して、その段階で歩道に持ち上がれば良いことです。歩道を車道のように走りまわることこそ、危険極まりないことでしょう。


 上の写真は駅前の歩道です。車両を放置してはいけないという張り紙の前に大量の自転車と原動機付き自転車が駐輪しています。誰かが最初に置いたのでしょう。それを見ていると「なぁんだ、大丈夫じゃないか!」と次々に置かれたのではないかと想像できます。大丈夫とは罰せられないということでしょうが、ここは歩道ですから、決して大丈夫ではありませんよね。「赤信号、みんなで渡っても交通違反」、つまり、恥ずべき行為という認識が必要です。『恥の文化』を持つと評された日本人は滅んだのでしょうか。一方で、「では、公共機関として十分な駐輪スペースを確保するのが当然」と考える欧米人の論理性が膨らんだ訳ではないようです。これでは愚かしく、やはり、恥ずかしいと私は思います。

駐輪場料金  因みに、料金を支払って正規に駐輪している方も多いのです。ご参考まで、船橋市交通安全課の管理下にある駐輪場の利用料金表です。船橋日大前の収容可能台数は、西口第一が170台、第二が109台、東口が500台、これに民間の駐輪場もありますね。

* 広報ふなばし 2012/01/15 「駐車場の利用者を募集します」より


 

登録[2011/11/06] - 更新[2012/02/28]

自転車の写真で所有者個人が特定できないよう注意しています。ただ、管理者によって所有者名が公表されてもおかしくはないとような状態でしょう。