HOME入口へ近隣トピックス ≪ [2011/10/13] 放射線量調査

放射線量調査

近隣で始まっている嬉しい出来事、起こっている問題、記憶に残る現象など、きまぐれながらに取り上げてみるのも有益ではないかと思います。

3.11 東日本大震災

 2011年3月11日、日本にとって、この日は忘れることができない辛い日となりました。押し寄せる津波の恐ろしさ、そして、原子力発電所がもたらす静かな恐怖が記憶に焼き付いて消えてくれません。
 幸い、近隣では塀が少し崩れたという話を耳にする程度で、地震による直接的な被害は少なかったようです。しかしながら、現在も放射性物質を放出し続けている福島第一原子力発電所の影響は、半年以上経過した現在でも、生活に密着した恐怖をもたらしています。最近、世田谷区で高濃度の放射線量を示すホットスポットが見つかって、改めて原子力発電所事故の問題の大きさを認識している最中に、船橋市北部にあるアンデルセン公園でも、世田谷区の2倍に相当する放射線量が検出されたホットスポットがあったという報道が流れました。これは、ある市民団体が10月12日に放射線量を測定したところ、5.82マイクロ・シーベルト毎時(μSv/h)という値が検出されていたというものでした。翌日(すなわち、本日)行われた市の再調査では、同じ場所で0.9マイクロ・シーベルト毎時だったという情報が流れていますが、公園内の最も高い場所では1.4マイクロ・シーベルト毎時であったと公表されました。

坪井小学校  さて、この地域の放射線量調査がどうなっているかが気になります。市が公表している資料から一部抜粋・引用してみました。この資料は地方公共団体が一般市民のために調査をして公表したものですから、敢えて、数値などに手を加えていないという証明として、当局サイトの画面ハードコピーを切り取って使用していますので、予め、ご承知おき下さい。

 左の表は「坪井小学校」で今年8月5日、つまり原子力発電所の事故から約5ヶ月後に実施された放射線量調査の結果とされており、市が外部機関に依頼をして実施したそうです。この表示されている数値ですが、マイクロシーベルト毎時(μSv/h)という単位で、学校を管轄している文部省の考え方として、「福島第一原発から30Km以上離れていて、避難計画地域にもなっていない地域の学校の安全基準」として、『1時間あたり3.8マイクロ・シーベルトを越えなければ規制の必要なし』と発表しています。


坪井中学校坪井幼稚園


坪井近隣公園  安全基準については多くの意見があるのですが、あくまで1時間あたりの被曝量は目安であって、重要な値は「総量」だと言われています。年間の総被曝量を10ミリシーベルト、つまり、10,000マイクロシーベルト以下に保つべきだと言われているそうです。ただし、自然状態でも2.4ミリシーベルトは被曝するので、差し引きで7.6ミリシーベルトを限界値として考えるということになるのでしょうか。
 因みに、人間がその一生という時間で被曝すると死に至る総量が1シーベルトだとか。それは横においておいて、暫定基準的に年間10ミリシーベルトという数値があるのですが、これは数値がひとり歩きをしているのであって、一般生活者の安全基準値は1ミリシーベルトであるべきだという強い意見があります。これを時間当たりに換算すると0.19マイクロシーベルト毎時だそうですから、近隣の測定値は一応安全レベルと言えるのでしょうか。ただ、アンデルセン公園の数値は論外なので、早急に除染を行うということでした。今は、他にもホットスポットがないかについて、もう少しキメ細かな調査が必要になったということだろうと思います。

*参考計測サイト : 測ってガイガー!千葉県船橋市坪井町周辺の放射線量測ってリクエスト


 

登録[2011/10/13] - 更新[2011/10/27]

測定値に関わる情報は船橋市のwebサイトに公表されたものです。この情報を市民が使用しても全く問題ないと考えています。