時空比較
「坪井」は地理的、歴史的にどんな位置と正確を持つ地域なのか、少しだけ踏む込んでみるとおもしろいかも知れない。
(2)駅前の樹木が見える風景
左の古い写真では、遠く東葉高速線の高架が走り、緑が丘駅前の建築物やゴルフ練習場のネットも見えている。一方、右の新しい写真では、同じ画角なのに高架も建物も見えていない。
左側の写真は2002年の撮影。重機が木々をなぎ倒して、遠くを見通すことができるようになった。
右側の写真は2011年の撮影。おなじみになった、とんがり帽子の駅舎が見える交差点の風景だ。
両社に共通する「もの」があるが、さて、分かるだろうか。実は大きな樹木が一本見えているが、それは駅前ロータリーの「あの木」なのだ。
あの木は植えられたものではなく、元々、あの地に育っていたのだ。当時、大量の樹木が伐採される中で、どうして大きな木が残されているのか、不思議に思ったものだった。
撮影した位置は、おそらく、それほど違っていないと思われる。緑が丘の建物はドラッグストアの向こうだから見えなくても仕方がないが、高架は見えても良さそうなものだ。
古い写真では、なだらかに遠くまで傾斜があるが、今、そんな方向に傾斜はない。実は、場所によっては傾斜が残っているのだが、駅の近辺は盛り土が行われ、その向こう側には階段が設置されている。逆に、手前は削られて低くなっているために、高架は写らなくなってしまったのだろう。