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坪井の位置

 「坪井」は地理的、歴史的にどんな位置と正確を持つ地域なのか、少しだけ踏む込んでみるとおもしろいかも知れない。

(3)河川 : 坪井川、駒込川、桑納川

 (2)からの流れ・・・うっかりしていたのだが、ここでは河川が南から北に流れている。江戸川も利根川も北から南へ流れて太平洋に注いでいることを念頭に置くと、逆流している感覚だが、木下街道に沿うように印旛沼に流れているという訳だ。

 なんとなく知っているのが地区の中央を縦断して流れる「坪井川」だが、「川」というより「小川」とか、せいぜい「せせらぎ」とでも呼んだ方が良さそうな極めて小さな流れだった。一応、利根川水系に属す普通河川という定義だが、平成の初めにはザリガニも逃げ出すような「湿った淀み」に過ぎなかった。実際に目にしたのだが、工事のために水を止めていたものかも知れない。やっと周辺の住宅地「芽吹の杜」の開発が進み、船橋日大前駅にほど近い『緑の拠点』にある井戸『ほたる池』から近隣公園の『水の拠点』の中核であるビオトープ(貯水池)までを繋ぐ『せせらぎ歩道』として再生して整備された。

ほぼ排水路と化した駒込川  「駒込川(こまごめがわ)」も同様の普通河川だが、現在は排水路と表現して良いかも知れない。
 船橋市総合体育館(船橋アリーナ)横の多目的運動広場(現在は駐車場)下の調整池が源という。大雨が降った時に駒込川が溢れないように調整している池で、たくさんのコウモリが棲みついているようだ。ここから住宅地を西部を回り込むように、何も主張せず静かに流れている。

 ←「駒込川」 郷土資料館収蔵の縄文土器群

 最終的に「坪井川」、「駒込川」の順に「桑納川(かんのうがわ)」に合流して名前を変え、「印旛放水路(新川)」に注ぐことになる。現状、「坪井川」は「桑納川」の上流部と見なされ、正式には使用されないとのこと。すると、坪井地区の中央を流れているのは「桑納川」ということになるのだろうか。蛇足になるが、桑納川の川底から縄文時代と平安時代頃の土器群が大量に発見されており、船橋市郷土資料館に展示されているというが、確認できなかった。

写真(2010/07/02) : 郷土資料館収蔵の縄文土器群、(2015/05/31) : 駒込川

 

登録[2010/06/27] - 更新[2015/05/31]


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